(^o^)顔面白TV

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子どもの写真を見せると、そっくり!と言われる。でも正直自分にはそれほどピンと来ない。だって自分の顔って余り見た事無いから。
最も身近にあるのに、自分ではありのままを観る事が出来ない「顔」。そんな人類最後ならぬ「人体最後」の秘境は古今東西の人を惹きつけてきた。キリストの顔が映った布だったり、マホメットは逆に顔を隠したり、ことし大展覧会(9/24まで上野の国立西洋美術館)が行われている16世紀の画家アルチンボルドはその究極の1人。半世紀前のダヴィンチが「モナリザ」で顔の絵のある極点を示した中で、野菜を組み上げて王様の顔を作ったり、花を並べてイケメン(女子説もアリ)の顔を作ったり…「どうかしてる」ブキミな顔ばかり作り上げた。後に続く者も、ほとんど誰もいなかったという。
でも2017年の今、彼のやった事はさして「どうかしてる」ようには思えない。
スマホを掲げた2人の顔があれよあれよと入れ替わる。
ウサギの耳でも豚っ鼻でも何でもござれと顔にくっつける。
「顔で遊ぶのはちょっとブキミ…けど面白い!」アルチンボルドと現代は「顔」を通じて奇妙に通じ合ってもいるのだ。
そして実は、顔は「未来への扉」でもある。2020年に向けたセキュリティでも注目される「顔認証」。偽造に悩まされて来た世界の空港では顔をパスポートや航空券の代りに使う所も登場。「顔パス」が見知らぬどこかでもまかり通る時代になってきた。AIの最先端も、人間と同様に、そして人間以上に、「顔」を認識することを大目標に置いている。
…とかく万能人と捉えられるダヴィンチがいた時代に生まれたアルチンボルドは「その先の表現」を模索していたはず。後に続く者がいなかった様子を、博多華丸・大吉さんは、「続けと言われる方が困る完成度」「漫才で言うとダウンタウンさん?」と評した。アルチンボルドが徹底して「顔」にこだわったのはまさに今の様な未来を想像していたからかも知れない。
そんな事を考えながら、顔「面」の「面」白さにこだわる50分。ぜひ鏡をお手元にご覧ください。
(阿部修英)

出演 博多華丸・大吉
   清水ミチコ
   春香クリスティーン
   副島 淳 
   
   假屋崎省吾
   山口真美(中央大学教授)
   今岡 仁(NEC主席研究員)
   原島 博(東京大学名誉教授)

スタッフ

ディレクター  宇都浩一郎
        谷本庄平
AD      佐野友美
キャスティング 高城朝子
撮影      吉田誠(アビス)
スタジオ技術  アビス
スタジオ美術  フジアール
プロデューサー 小山靖史(NEP)
        阿部修英