Zero Waste Life 2024年1月

Zero Waste Life 2024年1月

日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組。
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2024年の1月にお送りするのは、島根・石見銀山の里にある再生古民家宿の四季を長期取材した4本の連続特集。松場登美さんは廃墟となっていた200年も前の武家屋敷を、廃材や廃品を再利用しながら10年以上かけて改修し、人気の古民家宿として営んでいる。庭の小道に敷かれているのは、捨てられた煉瓦。洗面所のボウルは、割れた甕を再利用したモノ。窓は廃ガラスをパッチワークして作られている。丁寧に作られた昔のモノは、時が経っても美しい。モノの命を慈しみ、捨てることなく大切に使い尽くし、丁寧に暮らす・・・そんな松場さんの、透徹した溢れる美意識が宿全体を静かに包みこんでいる。
三田豊

今月の放送(NHK WORLD-JAPAN )英語版 毎週金曜 午前10:45~11:45ほか

1月5日(金)
#21 Folk House: The Beauty of Age 島根再生古民家・冬篇 古きを温めて美しきを知る
江戸時代の佇まいが残る町で暮らす松場登美さんは、古民家を再生した宿を営む。庭の小道に敷かれているのは、捨てられた煉瓦。洗面台は、割れた甕を再利用したもの。冬になると、宿の軒先には日本伝統の保存食、干した野菜や果物が吊るされ、その風景にも風情がある。ものを捨てることなく大切にし、丁寧に暮らす・・・そんな松場さんの美意識が、宿全体を包みこんでいる。

1月12日(金)
#25 Folk House 2: The Gift of Spring 島根再生古民家 春来りなば 夢遠からじ  
島根の松場登美さんが200年以上前の武家屋敷を生まれ変わらせた古民家宿。宿泊客に春の訪れを感じてもらうため、松場さんは筍を振る舞ったり、花を廃品の乳母車に生けたりなど、様々な趣向を凝らす。楽しみながらモノを大切にすること──それが松場さんの考える、本当の豊かな暮らしだ。

1月19日(金)
♯52 Folk House 3: Thoughts of Summer 島根再生古民家 夏篇 夏の思い出
古民家宿を営む松場登美さんのもとに、夏休みを過ごしに孫たちがやってきた。井戸水で遊んだ後は皆で障子を修繕し、疲れたら蚊帳でひと休み。昔ながらの暮らしが、かけがえのない思い出になる。

1月26日(金)
#53 Folk House 4: Autumn Leaves 島根再生古民家 秋篇 名残りの秋
古民家宿に秋が来た。モノの命を慈しむ女将の松場登美さんは「足元の宝物」でお客さんをもてなす。イチョウの木の下に落ちた葉は飾りに、種子は夕食の材料に。宿の人気が途絶えることはない。

※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。

※YouTubeのNHK WORLD JAPANのチャンネルでも「Zero Waste Life」は視聴いただけます。
 リンクはこちら(外部サイト)

NHK BSでも放送がスタートしました。 英語版 毎週金曜 午前4:30~4:45

1月 5日  #2「おみくじを再生 ASAKUSA和紙」
1月12日  #3「おもちゃドクター」
1月19日  #4「廃雑魚のレストラン」 
1月26日  #5「ビニール傘がおしゃれに変身」 

音楽

笠松泰洋

ナレーション

ガイ・ペリマン

音響効果

岡林亜実

ディレクター

小林陽子(#2)
岡崎ひかり(#3)
浅野直広(#4,#21,#25,#52,#53)
桑原拓真(#5)

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潘志揚

プロデューサー

琢磨修一

ゼネラルプロデューサー

三田豊