アナザーストーリーズ 運命の分岐点「ボブ・ディラン ノーベル文学賞“原点”のステージ」

アナザーストーリーズ 運命の分岐点「ボブ・ディラン ノーベル文学賞“原点”のステージ」

忘れもしない1994年の冬、日本武道館。オープニングの『Jokerman』が流れた瞬間、ノックアウトされた。初めて見たボブ・ディランのステージ。畳み掛けるように『Lay Lady Lay』『All Along The Watchtower』が荒々しく歌われる。僕にとってディランは最初からロックだった。
だからディランがメディアで紹介されるたびに、「フォークの神様」「反戦・反体制を訴えたノーベル賞詩人」などと形容されることに違和感を覚え続けてきた。もちろん『風に吹かれて』も『はげしい雨が降る』も名曲だと思う。でもそんな分かりやすい歌だけでなく、意味がわからずとも素晴らしい!!という歌も、そもそも何じゃこりゃ?!という歌も、ディランはたくさん作っている。そう、ディランはめちゃくちゃラディカルで、既存の枠に収まらない音楽家。ロック・スピリットあふれるミュージシャンなのだ!!!
でディランがそうした本性を表に出した第一歩、1965年のニューポート・フォーク・フェスが、今回の「運命の分岐点」。この“伝説”のステージが意外な形で半世紀後のノーベル文学賞に結びついていたことに、取材していた僕も驚きました。
ぜひお楽しみに。
浅野直広

ナビゲーター

松嶋菜々子

ナレーション

濱田岳

演出

浅野直広

演出補

山崎真央

GP&スタジオ演出

田中直人